待ちわびた凱旋(がいせん)試合で得点を刻む。Wリーグ・アランマーレ秋田が今日5日と明日6日、CNAアリーナ★あきたでENEOSと対戦する。Wリーグ参入後初の秋田市開催で、秋田市出身の高野柚希(22)が“ホーム”での活躍を誓った。東京医療保健大から今季加入したが、ここまでまだ無得点。地元の応援を背にシュートを決め、今後の試合に勢いをつける。

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故郷での試合にかける思いは誰よりも強い。ここまで無得点の高野は「チームの中で一番、得点を決めたいと思っているかもしれない。決めたくてしょうがない」と気合が入る。桜小時代から公式戦で使用してきた会場で、プレーするのは聖和学園(宮城)2年の東北高校選手権以来。昨季途中は地元のチームにアーリーエントリーで加わり、デビュー戦で参入後初勝利を経験した。今季はここまで苦しい時間を過ごしているが「自分の中では得点したいという気持ちが強く出ている。(シュートを)決めることをコートで表現できれば」と闘志を燃やした。

今季は4試合中3試合に出場し、プレータイムは平均6分と「まだ自分のプレーができたとは思っていない」。だが、限られた時間の中、役割は果たしている。今季初勝利を収めた10月23日ホーム山梨戦は、「ディフェンスでは相手の得点源をしっかり守れた」と振り返る。得点はできなかったが、小嶋裕二三ヘッドコーチ(55)は高野のプレーを高く評価した。

「点数は取っていないが、ディフェンスなどで本当によく頑張ってくれた。しつこく走り回ったり、体をぶつけたりするプレーが出るとチーム全体が締まる。もしかしたら(勝利の)呼び水になったかもしれない」

高野には雄姿を見せたい人がいる。山梨とのホーム開幕戦は家族3人が応援に訪れ、10月31日には父雅憲さんが誕生日を迎えた。「『おめでとう』と言いました」。ENEOS戦も応援に来る予定で「与えられたチャンスの中で自分のできることをやり切りたい。ENEOS戦だけでなく、1試合1試合、後悔しないようにしたい」。まずは1点。一瞬でも輝く。【相沢孔志】

◆高野柚希(たかの・ゆずき)2000年(平12)1月13日生まれ、秋田県秋田市出身。桜小-桜中-聖和学園-東京医療保健大。22年4月にアランマーレ秋田加入。173センチ。ポジションはスモールフォワード。コートネームはミル。

<平松飛鳥は攻守で引っ張る>

アランマーレ秋田・平松飛鳥(28)が、攻守で引っ張る。第1週の山梨戦は2戦連続で2桁得点をマークしたが、トヨタ自動車戦は4得点以下。チームは第2戦に3点シュートを12本決められ、100点ゲームで完敗した。「リバウンドも取られて相手が中で攻めてくると思い、外角の人が中に寄っていた」と敗因を話した。リーグと皇后杯の「2冠」を狙う強豪とのホーム戦。最後まで食らいつきたい。「上位チーム相手に自分たちがどれぐらい通用するのか。ファンの方に応援してもらえるようなプレーをしたい」と力を込めた。