新潟アルビレックスBB(中地区)の連敗は10に伸びた。群馬クレインサンダーズ(東地区)に81-93で敗れ、B1最速で10敗目を喫した。前半は38-45と7点差で食らいついたが、後半に引き離された。その中で新戦力が懸命にアピール。19日の1戦目でBデビューしたPGモサク・オルワダミロラ雄太ジョセフ(20)が、6得点ながらダンク2本と身体能力の高さを見せ、同じくデビュー2戦目の新外国籍選手、Cコフィ・コーバーン(23)はチーム最多タイの20得点を挙げた。

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モサクが持ち味の跳躍力を披露し、ホームの3130人の観客を沸かせた。第1クオーター(Q)の14-19から、オフェンスリバウンドを取って左手でダンク。その1分後、18-21からSG木村圭吾(22)のパスに反応し、アリウープダンクをたたき込んだ。

短時間で2度のビッグプレー。「ダンクは良かった。でも、ほかのシュートを外していたので」。結果的に連敗を脱出できず、満足感はない。9月23日のB2福島とのプレシーズンゲームで左肩を脱臼し、患部は今もサポーターで固められた状態で相手外国籍選手とマッチアップしたが、気後れはない。「同じ人間だし。自分のやれるベストを出せばいい」と堂々と体を張った。

連敗の中でのBリーグデビューにも「うれしかった。ケガをせずに1試合通してできたのはありがたいこと」とプラスに受け止める。この日はSFロスコ・アレン(29)が試合開始1分半ほどで負傷退場。今後、得点源のアレンが離脱になると、低迷する新潟にとって大きな痛手になる。

その中で合流2戦目のコーバーンが20得点。開幕から主力級の働きを見せている新外国籍選手のPFケヴェ・アルマ(23)も20得点と新戦力の台頭は希望になる。「しっかりリカバリーをしてベストな状態で次に挑みたい」。モサクは次節のアウェー横浜戦(26、27日、横浜国際プール)に向け、気持ちを切り替えた。【斎藤慎一郎】