関大が、甲子園への望みをつなげた。

5勝1敗で臨んだ関大は最終節、近大と対戦して28-14で勝利した。

開始直後、試合が動いた。第1クオーター(Q)51秒、QB須田啓太(2年)がWR北川皓太(3年)にパスを通してTD(タッチダウン)。幸先いいスタートを切ったが、同4分37秒にTDを返された。

第2Qにも両チーム1TDずつ決めてスコアは14-14。それでも、第4Q7分11秒に須田が自ら34ヤード走って右エンドゾーンにボールを運び、勝ち越した。

2年生エースQBは自身の勝ち越しTDを振り返り「腹くくってディフェンスに集中してたら目の前が開けて、行けると確信した」

自身で勝利を決めたが、試合内容は満足いくものではなかった。

「関学戦で自分のせいで負けて、気持ちを作るのが難しかった。最後締めないとと思ったけどぬるいオフェンスが続いた」と唇をかんだ。

だが、まだ甲子園ボウルへ、可能性は残っている。

あす27日、立命館大が関学大に勝利すれば関大、関学大、立命大が6勝1敗で並んで3校同率優勝となり、全日本大学選手権出場校のゆくえは、抽選で決まる。

「目標は日本一なのでそこはぶらさずに。他力本願ですけど明日はしっかり見届けて、それまでは甲子園で勝つイメージと気持ちを持って過ごしたい」。

スタンドで、自分たちの命運がかかる最後のビッグゲームを見届ける。

◆優勝の行方 関大が近大に勝って、最終節最終日の27日に優勝校が確定する。同日、すでに4連覇した関学大が立命館大に勝てば7戦全勝で単独優勝し、関西1枠の全日本大学選手権準決勝(12月4日、福岡)出場が決まる。関学大が負ければ、6勝1敗で立命館大、関大と並び3校同率優勝。3チーム間の勝敗も1勝1敗で並ぶため、全日本大学選手権の出場チームを抽選で決める。トーナメント方式の同選手権の決勝が甲子園ボウル(12月18日)になる。