GPシリーズ2連勝の首位通過でファイナル進出を決めた三原舞依(23=シスメックス)が最終滑走で登場し、74・58点の自己ベストをマークして2位発進した。

冒頭のダブルアクセル(2回転半)、3回転フリップは「ちょっと危なかった」と振り返りながらも、踏ん張った。初出場の舞台で「戦場のメリークリスマス」の旋律に滑りを乗せていく。「今日の試合の最後というのもあってすごく緊張感ある中で滑っていた」と最終滑走を受け止めながら、「ここに来られていることが幸せ。それをかみしめながら」と滑り抜いた。

第4戦が英国、第6戦がフィンランド、そして今回はイタリア。短い期間で日本と欧州を往復してきた。「思っているより疲労がたまっている。だましだましやってる感じで」と明かす。YouTubeを見るなどリラックス時間も作りながら、「いっぱい食べて、寝て、いっぱいマッサージすることです」と回復法を笑顔で説明した。

10日(日本時間11日)にはフリーが待つ。「最下位だと思って、このままじゃ終われないと思って、しっかり。魔術師というすごく強い物語なので、しっかり炎のような演技ができたら」。トリノから燃えるような滑りを届ける。