過去2度の優勝経験を持ち2年ぶり出場の紀平梨花(20=トヨタ自動車)が、表彰台を目標に掲げた。

ショートプログラム(SP)「ザ・ファイア・ウィズ・イン」をかけての通しでは、3回転ループで転倒。体と氷の感覚を確かめながら調整し「やっぱり表彰台に上がることで(23年3月の)世界選手権に出たい思いがある。そのためにもノーミスは必須。必ずノーミスをしたいです」と意気込んだ。

昨季は北京五輪(オリンピック)代表の有力候補に挙げられながら、右足首の疲労骨折で競技会を全休した。今季は患部の負担を考慮し、ジャンプを制限しながらグランプリ(GP)シリーズを転戦。今大会に向けて拠点のカナダ・トロントを離れる直前の練習で3回転ルッツを着氷させたといい「ギリギリですけれど、跳べるのは跳べる。フリーには間に合わせたい」と解禁でジャンプ構成の難度アップを視野に入れる。

SPは22日、フリーは24日に行われる。【松本航】