バレーボール男子日本代表の西田有志(22=ジェイテクト)と女子日本代表の古賀紗理那(26=NEC)が31日、自身のインスタグラムで結婚したことを発表した。共に24年パリオリンピック(五輪)を目指す日本の主力選手。複数の関係者によると、数年前から交際に至っていたという。

バレーボール界きっての注目のカップルが年の瀬にゴールインを果たした。西田と古賀はそれぞれのインスタグラムで「いつも温かい応援をありがとうございます。この度、西田有志と古賀紗理那は結婚しましたことをご報告させていただきます」と報告した。

西田は三重・海星高卒業後にVリーグ入り。春高バレーの出場経験がないなど決してエリート街道を歩んできたわけではなかったが、デビュー当初から持ち味の鋭いスパイクで得点を量産した。得点王など数多くのタイトルを手にして瞬く間に日本トップクラスへと上り詰めると、新型コロナウイルスの影響で1年延期となった東京五輪では中心選手として活躍して29年ぶりのベスト8入りに貢献した。

一方の古賀は熊本信愛女学院高時代から全日本メンバーに名を連ねる逸材。16年リオデジャネイロ五輪直前に代表落ちを経験したが、次の東京五輪ではチームの得点源として活躍。24年パリ五輪に向けたチームでは主将に抜てきされるなど、コート内外で絶対的な存在として成長を遂げた。

将来が楽しみな2人。「まだまだ未熟な2人ですが、この出会いに感謝し、支え合い、高め合いながらいい家庭を築いていきたいと思います」と明るい展望をのぞかせながら、現役選手として気になる今後にも言及した。「2人とも現役プレイヤーの中で大変なことが沢山あると思いますが、2人で乗り越え、競技レベルも向上できるよう一層精進してまいります。私達は皆様に応援していただけるように努力して参りますので、これからもよろしくお願い致します。西田有志、古賀紗理那」と結んだ。

◆西田有志(にしだ・ゆうじ)2000年(平12)1月30日、三重県いなべ市出身。母に連れられ生後5カ月で初めてバレーボールに触れ、5歳で三重の大安バレーボールスポーツ少年団に入団。大安中-海星高卒業後、17-18年シーズンからジェイテクト入団。21年東京五輪ではベスト8に貢献し、世界最高峰リーグイタリアセリエAのビーボバレンティアに移籍。1シーズンプレーした後、翌年に古巣のジェイテクトに復帰した。好きな歌はブルーハーツの「人にやさしく」。自分を動物に例えると、ゴリラ。186センチ、87キロ。最高到達点350センチ。

◆古賀紗理那(こが・さりな)1996年(平8)5月21日、佐賀県神埼郡生まれ。5歳で熊本に引っ越し、小2で本格的に競技を始める。大津中、熊本信愛女学院高と進み、高2から女子日本代表入り。卒業後はVリーグのNECに入団し、以来主軸として活躍している。座右の銘は「継続は力なり」。180センチ、66キロ。最高到達点305センチ。