昨年の北京オリンピック(五輪)銀メダルで連覇が懸かるロコ・ソラーレが、前年準優勝の中部電力との首位直接対決を制し、通算5勝1敗で単独トップに立った。

スキップの藤沢五月がスーパーショットで魅了した。4-3の第6エンド、ハウス(円)の外側付近にあったストーンに当てて角度を変え、相手のナンバーワン・ストーンをはじき出して2点獲得。成功すれば複数点、失敗すれば相手に得点が入るというシチュエーションで、鮮やかに仕事を果たした。「スキップとしてはチャンスでもあり、ピンチでもある。大会前にも練習していたし、イメージ通り投げられた」とうなずいた。

この1投で一気に流れは傾いたかにみえたが、そこから粘りを発揮するのが中部電力の底力。ロコ・ソラーレは同点に追い付かれて最終エンドに入ったが、藤沢が最後の1投を落ち着いて決めて勝利をつかんだ。決勝点となったラストショットについては「あれは(相手のナンバーワン・ストーンを)出せばいいだけのいちばん簡単なショット。でも私なので、転ばないように意識した」と笑った。