注目を集めた姉妹チーム対決で、ロコ・ソラーレの妹分にあたるLS北見(ロコ・ステラ)が大健闘した。

ロコ・ステラがリードしては追い付かれる一進一退の展開が続き、同点で最終エンドに突入。有利な後攻で迎えたが、惜しくも2点をスチールされた。

育成チームのロコ・ステラは、ロコ・ソラーレ創設者で代表理事でもある本橋麻里(36)がサードとして、20代の選手とともにプレー。ロコ・ソラーレとの熱戦後、本橋は「『胸を貸してくれてありがとう』と思いながら戦っていた。すごく楽しかった」と笑顔で振り返った。

北京五輪銀メダルなど世界で活躍するロコ・ソラーレは、若手主体のチームにとって「近いお姉ちゃんだけれど、氷に乗るとすごく遠い存在。メリハリがあるお姉ちゃんたち」と本橋は表現する。目標としていたプレーオフ進出はかなわなかったものの、1次リーグはまだもう1試合(3日午後6時開始)残っている。「粘り強さはお姉ちゃんたちから受け継ぎたい。最後まであきらめない姿勢で戦っていければ」。

次世代のカーリング選手を育てるべく、18年にロコ・ステラを結成。それから約5年で、日本一を決める大会に初めて出場した。「強い子を手っ取り早く集めるというよりは、紆余(うよ)曲折があった子や悔しい思いをしている子だったり、さまざまなキャラクターの子たちを集めた」と本橋は話す。国内最高峰の舞台に初めて出場できたことをあらためて喜び、「次の目標としては、全日本の常連になれるような底力を持つチームをつくっていきたい」と意気込みを口にした。

今季の公式戦では、ロコ・ステラとロコ・ソラーレは昨年9月のアルゴグラフィックスカップとアドヴィックスカップで直接対決。いずれもロコ・ソラーレが勝ち、先輩として貫禄を示していた。クラブの広報担当者は「これまで直接対決でロコ・ステラが勝ったことはないはず。今日勝てば大金星だったんですがね」とほほ笑んだ。

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