東京都出身の池江璃花子(22=ルネサンス)が、3月末で閉館する会場への思い出を語った。

58秒56を記録し、優勝の牧野紘子(あいおいニッセイ同和損保)とは0秒19差の2位。東京辰巳国際水泳場はアイスアリーナに生まれ変わることが決まっており「辰巳は私たちにとっての聖地。寂しい気持ちはあるんですが、その中で『別れがくるというのは、こういうことなのかな』と思います」と心境を明かした。

東京・小岩第四中3年だった15年には、この地で行われたW杯女子100メートルバタフライで日本記録をマーク。中学生の日本新記録は96年の青山綾里以来、19年ぶりの快挙だった。

「ここで初めて日本記録を出したり、初めての国際大会で優勝できたり、いろいろな経験をさせてもらいました。明日はここで最後の試合になる。結果にとらわれすぎず、全力の泳ぎで自分の気持ちを表せたらと思います」

19日は100メートル自由形に出場を予定。泳ぎで感謝の気持ちを体現する。【松本航】