またしても“ゆりかタイム”が飛び出した。

女子の日本代表ロコ・ソラーレが米国との1次リーグ第4戦に臨み、リード吉田夕梨花(29)が6-2で迎えた第7エンドに妙技を繰り出した。

相手リードが投じた1投目がセンターラインからわずかに外れると、吉田夕はすかさずウィックショットを選択した。これはフリーガードゾーンのストーンに軽く当て、プレーエリアの外に出ない程度にズラすショットのこと。繊細なウエート調整が求められる中、難なく成功させ、センターラインをクリアにした。

このショットを得意とする吉田夕は、1次リーグ第1戦のデンマーク戦でも同様のショットを決めている。「ゆりかタイム」と称される“職人技”を、米国戦でも見せつけた。

今季は「ノーティック・ゾーン・ルール」が適用されており、先攻のセカンドの1投目(両チームを通じて最初の5投目)までは、センターラインに触れているストーンを、そのライン上から外してはいけない。この規定により、最近はなかなかウィックショットが見られなくなっている中、健在ぶりを発揮した。

吉田夕の的確なショットもあり、ロコ・ソラーレは米国に8-3で快勝。2勝2敗とし、21日午前3時(日本時間)からノルウェーとの1次リーグ第5戦に臨む。