ショートプログラム(SP)3位発進の三原舞依(23=シスメックス)は132.24点を記録し、合計205.7点で5位となった。

紅色の衣装でリンクインし、引き締まった表情で滑りだした。冒頭のダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループをしっかりと決めると、その後の3回転ルッツ、3回転サルコー、3回転フリップ、ダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループの連続ジャンプまで、出来栄え点(GOE)を全てプラスで着氷させた。

6本目の3回転ルッツでバランスを崩す場面もあったが、最後のループ-トーループ-ループの連続2回転ジャンプは着氷させた。白い歯を見せて、やりきった表情を浮かべた。

6年ぶりの世界選手権出場となった三原は、22日のSPで自己ベストに迫る73・46点をマーク。演技後は「観客席のたくさんのお客さんにすごい声援で本当に背中を押してもらった」とうれし涙を見せていた。

今季はグランプリ(GP)シリーズ2連勝を飾り、上位6人が進んだファイナルでも初出場初優勝。昨秋は1カ月間に日本と欧州を3往復するなどフル稼働で、今回が12戦目だった。「試合に行ける喜びを今回は11回、12回ぐらい感じることができた。プログラムの中で強い女性を演じ切りたい」。そう話した今季の締めとなったフリーを、笑顔で終えた。