5位東レが、上位4チームで争う「ファイナル4」進出を逃した。

最終節アウェー初戦で首位・WD名古屋に1-3で敗戦。この日、勝ち数で並ぶ3位・パナソニックと4位・堺が勝利して1差。残り1戦で勝利し並んでも、ポイント数で両チームを下回るため、26日の最終戦を待たず終戦を迎えた。

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第1セットを逆転で制したが勝利は遠かった。中盤まで12-17と5点ビハインド。徐々に得点を重ねて同点(21-21)に追い付くと連続得点でセット先取。幸先よいスタートを切った。リーグ総得点トップのエース・OPパダル・クリスティアン(26)に球を集め、第2、3、4も接戦を演じるも競り負け。相手サーブに翻弄(ほんろう)され、首位チームに地力の差を見せつけられた。

篠田歩監督(43)は「負けられない試合だったが残念。やりたいことを相手にやられてしまった」と振り返った。選手に対して「今日も力をつけた若い選手が頑張ってくれた。最終戦は、全てを出し切れるよう準備していく」と語った。

敗戦の中で、OH小沢宙輝(25)が気を吐いた。アタック17得点、要所で4本のサービスエースを決めてチームに勢いをつけた。「大事な試合で勝ちきれず本当に悔しい。この気持ちを忘れず、今後の成長の糧にしたい」と唇をかんだ。12得点のOH富田将馬(25=三島市出身)は「セットの入りが悪く、流れを変えることができなかった」と悔やんだ。

この日の敗戦で昨季に続き、あと1歩でファイナル進出を逃した。今季は残り1試合。最終戦に富田は「ここまで応援してくれたファンのため自分たちのバレーを見せたい。しっかり準備して頑張ります」と前を向いた。【山口昌久】