ベルテックス静岡が101-69でしながわシティバスケットボールクラブを下し、2戦ぶりの勝利を挙げた。

21-27で迎えた第2Q。守備からリズムを生む本来の姿を取り戻すと、PFタバリオ・ミラー(29)の連続ダンクで同点、逆転に成功。最後は今季5度目の100点ゲームで快勝した。ファクンド・ミュラー監督(49)は「我々らしいプレーができた」とうなずいた。

SFアレクシス・エールセネル(35)が躍動した。3点シュートを4本中4本成功させるなど、両軍最多の21得点。10リバウンドも記録し、ミラーと共に「ダブル・ダブル」を達成した。攻守でチームをけん引したアルゼンチン人助っ人は「フリーでシュートを打たせてくれた仲間に感謝したい。決めるだけの状況の中、自分の仕事をするだけだった」と声を弾ませた。

声出し応援が全面解禁されたこの日、会場の静岡市中央体育館には1200人を超えるファンが駆けつけた。選手は大声援に背中を押され、攻守で圧倒。5本の3点シュートなど19得点のSG山田安斗夢(25)は「すごく力になった」。ホームでは、約1カ月ぶりの勝利となった。

26日も同会場でしながわとの連戦に臨む。山田は「1つでも上の順位を目指すために、勝つだけではなく、得失点差も考えて最後まで戦い続けたい」と力強く結んだ。【前田和哉】