男子200メートル個人メドレーは瀬戸大也(28=CHARIS&Co.)が、400メートルに続く2冠で世界選手権(7月、福岡)代表に内定した。1分56秒62を記録し、派遣標準記録(1分57秒94)を突破。自国開催の大舞台では24年パリ五輪を目指して個人種目をメドレー2種目に絞り、昨年世界選手権2冠のレオン・マルシャン(20=フランス)にガチンコ勝負を挑む。
瀬戸は首を横に傾け、時折目を閉じて悔しがった。「自分でもがっかりというか、もうちょっとタイムを出したかった」。予選を1分57秒98でトップ通過し、迎えた決勝。バタフライ、背泳ぎの前半100メートルを55秒31で入った。動きに好感触があったが「前半が遅すぎた」と理想の54秒台に届かない。3番手から平泳ぎでトップに浮上して貫禄を示し「ホッとしています」と控えめに2冠を捉えた。
泳ぎも調整も、全てが発展途上にある。昨春から東海大の加藤健志コーチに師事。16年リオデジャネイロ五輪女子平泳ぎ金メダルの金藤理絵さんらを育てた同コーチ仕込みの泳ぎ方、練習法に順応中だ。加藤コーチは「2個メの練習を全然やらせていない。スピード練習をやらないまま(大会に)入った」と明かし、長期的な目線で強化が進む。
今大会は5種目にエントリーしたが、個人メドレー以外の3種目は決勝までに棄権する選択をした。念頭にあるのは昨年世界選手権で個人メドレー2冠のマルシャン。同選手権200メートル銅メダルの瀬戸と、王者の差は1秒ちょうどだった。個人メドレー以外の種目も代表を狙えるが、大会中の日程が厳しくなり、瀬戸は「『あれ(他種目)があったから、こんなもんでしょう』という言い訳をしたくない」。パリでの「打倒マルシャン」へ決意は固い。
「(世界選手権で)自分は金メダルを目指したい。この状況でマルシャンと本気で戦って、どれぐらいの差があるのかを見たい」
一回り成長した姿で福岡の夏を楽しむ。【松本航】


