全日本柔道連盟(全柔連)は31日、東京・講道館で会見し、今秋に1年延期されていた杭州アジア大会(9月23日~10月8日、中国)の日本代表内定選手を発表した。
男子は100キロ級の東京オリンピック(五輪)金メダルのウルフ・アロン(27=パーク24)や、今月の世界選手権ドーハ大会73キロ級で3位だった橋本壮市(31=パーク24)が選出。女子は世界選手権3連覇の角田夏実(30=SBC湘南美容クリニック)や、同63キロ級代表の高市未来(29=コマツ)が選ばれた。
男子の鈴木桂治監督(42)と女子の増地克之監督(52)は「全7階級と男女混合団体戦の金メダル」を目標に掲げた。
今大会は24年パリ五輪の代表選考対象とならないことも明らかに。ただし、パリ大会に参加するには国際柔道連盟(IJF)が設定した五輪ポイントランキング(6月~来年6月)で各階級17位以内に入る必要があるため、東京大会の優勝ポイントを失うウルフには出場してポイントを獲得していく狙いがある。
全内定者は次の通り。
<男子>
▼60キロ級 近藤隼斗(国士舘大)
▼66キロ級 田中龍馬(筑波大)
▼73キロ級 ★橋本壮市(パーク24)
▼81キロ級 老野祐平(帝京平成大)
▼90キロ級 田嶋剛希(パーク24)
▼100キロ級 ウルフ・アロン(パーク24)
▼100キロ超級 太田彪雅(旭化成)
▼団体戦73キロ級 大吉賢(SBC湘南美容クリニック)
<女子>
▼48キロ級 ★角田夏実(SBC湘南美容クリニック)
▼52キロ級 志々目愛(SBC湘南美容クリニック)
▼57キロ級 玉置桃(三井住友海上)
▼63キロ級 高市未来(コマツ)
▼70キロ級 田中志歩(JR東日本)
▼78キロ級 高山莉加(三井住友海上)
▼78キロ超級 冨田若春(コマツ)
▼団体戦70キロ級 桑形萌花(三井住友海上)
▼団体戦78キロ超級 高橋瑠璃(SBC湘南美容クリニック)
★は今月の世界選手権代表。今回の内定選手は、全柔連から日本オリンピック委員会(JOC)に推薦された後、認定手続きを受けて正式に代表決定となる。【木下淳】