水泳世界選手権福岡大会は23日から、いよいよ競泳がスタートする。
22年ぶりの自国開催で輝くのは、どの選手か。16年リオデジャネイロ五輪男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介氏(28)が、注目選手に5人を挙げた。中でも「金メダル=パリ五輪内定」の有力候補として、男子200メートルバタフライの本多灯(21=イトマン東京)に期待を寄せた。
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男子200メートルバタフライの本多選手は金メダル候補だ。世界記録1分50秒34を持つミラク(ハンガリー)がメンタルヘルスを重視して欠場。自己ベスト1分52秒70で東京五輪銀の本多選手、同1分53秒37で昨夏世界選手権銀のマルシャン(フランス)、そして16歳の新鋭で同1分54秒54を持つハイルマン(米国)の争いになる。本多選手は、ミラクに対抗するためにドルフィンキックや中盤での泳速をキープする練習をしてきた。ミラクという横綱が不在の中、大関の3人が争う構図だ。自分のやりたいことをどれだけ出せるかが鍵。金メダルは十分ある。
男子400メートル個人メドレーの瀬戸選手も金候補だが、こちらはフェルプスの世界記録まで0秒44に迫っている自己記録4分4秒28のマルシャンが横綱だ。同4分6秒09の瀬戸は大関として挑む形。まず自己記録、日本新を達成してほしい。
男子200メートル平泳ぎの渡辺選手はメダル候補。世界記録2分5秒95を持つ東京五輪金のスタブルティクック(オーストラリア)は、ラスト50メートルのスパートが驚異的。勝つならば、ラスト100メートルからロングスパートで逃げ切ることだろう。
女子でメダルに近づく活躍を期待したいのは2人。100メートル平泳ぎの青木選手はライバルのタイムが例年より上がったので、自身の日本記録1分5秒19を0秒01でも更新したい。200メートルバタフライの三井選手は伸びしろがたっぷり。初の世界選手権でどんどんチャレンジしていってほしい。
福岡は21歳マルシャン、男子自由形の18歳ポポビッチ(ルーマニア)、女子個人メドレーの16歳マッキントッシュ(カナダ)と新世代スターが輝く大会になる。簡単ではないが、日本にもそんな選手が出てきてほしい。(16年リオデジャネイロ五輪金メダリスト)
◆萩野公介(はぎの・こうすけ) 1994年(平6)8月15日、栃木県生まれ。五輪は12年ロンドンで銅、16年リオで金銀銅、21年東京は200メートル個人メドレー6位。21年10月に引退。昨年4月から日体大大学院に進学。「チームブリヂストン・アスリート・アンバサダー」も務めている。


