本多選手が、泳ぎを立て直して銅メダルを獲得できたことを誇らしく感じた。
25日の予選、準決勝は前半からリードしなきゃいけない、と力みがあった。意気込みはいいが、上半身が立って水の抵抗を受ける形だった。力をいれた分に対して、推進力として伝わっていない。それが後半に響いて失速していた。
決勝前のアップを見たが、レースペースで50メートルを3本泳いでいた。2本目は上半身が立たず、スムーズに進んだ。この泳ぎがベストだと思っていたが、決勝では飛び込んで最初の50メートルで、見事に再現していた。
本多選手のバタフライは、両手でしっかり水をつかんで、下半身のうねりがついてくる教科書のような泳ぎ。初日に400メートル個人メドレーで予選敗退して、精神的にも苦しかっただろう。そこをメダルまでもってきたことは素晴らしい。
この種目では世界記録1分50秒34を持つミラクと今回金メダルのマルシャンがいる。東京五輪で銀をとって次は金メダルをとりたい、という気持ちもあるだろう。ライバルは強烈だが、本多選手としては自己ベストを0秒01でも上げる、それを目指していくしかない。他の選手のことではなく自己ベストにフォーカスして1年間、必要なものを探していってほしい。(16年リオデジャネイロ五輪金メダリスト)


