世界ランキング8位の日本が、オリンピック(五輪)6大会連続出場へ開幕4連勝とした。主将のアウトサイドヒッター(OH)古賀紗理那(27)がチーム最多の13得点で貢献した。

来夏のパリ五輪予選を兼ねるワールドカップ(W杯)第4戦で同18位のブルガリアを下し、無傷の4戦連続ストレート勝ち。1992年バルセロナ五輪以来となる「開幕1年前の出場権獲得」へ、頼れるキャプテンの躍動で勢いを増した。

第1セットは序盤に2点ビハインドなど追う展開となったが、古賀が流れを呼び込む。バックアタック2本の後に迎えた15-12の場面で、今大会初のサービスエース。さらにバックアタックも決め、セットポイントでもスパイクを沈めて25-20で先取した。

ブルガリアは前日に世界4位のブラジルから先に2セットを奪うなど状態を上げてきた、不気味な存在。先発の平均身長も日本より6・1センチ高かったが、それを超越する古賀のアタックが第2セット以降も決まり、終わってみれば13得点をマークした。

前夜は「前半戦のヤマ場」(真鍋監督)というプエルトリコ戦を制していた。古賀主将が「これから最後の4試合、とても苦しい展開になることが予想されるので。そういう時ほどチームとして組織として世界と戦えるように、もう1回、しっかりチームとして準備していきたい」と見据えていた通り、この日も締まった内容で4戦4勝。まだ1セットたりとも落としていない。

その中で古賀は開幕ペルー戦で両軍最多14得点も、警戒されたアルゼンチン戦は9得点、第3戦プエルトリコ戦は意地を見せて12得点だった。この日は3戦ぶりにチームのトップスコアラーの座に返り咲いた。同じ第3戦で24得点と、開幕3戦で48得点と爆発していたOH井上愛里沙(28)がこの日は7得点に封じられた中、主将の面目躍如となる結果をスコアで示した。

この大会は3つのプールに分かれ、各8チームが総当たりで対戦。上位2チームが五輪切符をつかむ。9日間で7試合という短期決戦で、残り3戦。古賀が率いる火の鳥NIPPONは22日から世界ランク13位のベルギー、1位のトルコ、4位のブラジルとの3連戦に挑む。

【バレー】日本女子W杯4連勝!ブルガリア相手に圧倒 未だに1セットも落とさず/ライブ詳細