アジア大会(中国・杭州、23日開幕)バスケットボール女子日本代表が21日、都内で取材に応じ、大会に向けての意気込みを語った。
男子代表は先日のワールドカップ(W杯)で来夏のパリ五輪出場権を獲得した。21年東京五輪で銀メダルを獲得した女子代表だが、パリ五輪の出場切符はまだ手にしていない。来年2月の世界最終予選(OQT)に向け、まずはアジア大会で結果を出して弾みをつけたいところ。ベストに近いメンバーを招集した恩塚亨監督は「OQTを見据えての強化機会にしたい。タフな試合のなかで見えてくる課題がある」と位置づける。アジア勢では2番目となる世界ランキング9位の日本にとって、最大の敵は同2位で地元開催となる中国となる。
優勝を目指す中で、若手の台頭にも期待する。指揮官は「今回は朝比奈選手にプレータイムを多く与え、成長の機会にしたい」。今回選出された12人で唯一の大学生である朝比奈あずさ(19=筑波大)は、センターとしてゴール下での奮闘が期待される。
W杯での男子の活躍を自宅ですべて生観戦していたという朝比奈は、河村勇輝ら若手の活躍に刺激を受けた模様。「ウインターカップなどの全国大会でも、自分が1年のときに3年で活躍されていた。勝手に親しみを感じています」と笑顔。学年ではさらに1つ上の富永啓生の活躍も含めて、「若い世代でも世界の舞台で活躍できことを示してくれた。自分も海外で戦える姿を見せたい」と意気込んだ。