日本のエース、アウトサイドヒッターの古賀紗理那(27)が両チーム最多の19得点と躍動した。第1セットは平均身長で10センチ上回るベルギーの高さに苦しみ、1点を争う攻防になったが、中盤は1点リードされるたびに、古賀がスパイクを決めて追いつき、相手にペースを渡さなかった。

圧巻は第3セット。バックアタック、ブロックポイントと得点を重ねて流れを呼び込んだ。中盤、ベルギーに5連続得点を奪われたが、強烈なスパイクで反撃の火を消した。「今日からの後半3連戦が私たちにとって大切な試合。初戦をストレートで勝ちきることができてよかった」。試合後の顔は喜びよりも、安堵(あんど)の色が強かった。

残る2戦は23日にトルコ戦、そして24日に世界ランク3位のブラジル戦を控える。トルコ戦に3-1以内で勝てば、最終戦を待たずに1992年バルセロナ五輪以来となる開幕1年前での出場権獲得となる。トルコは今年のネーションズリーグ(VNL)を制した格上だが「(五輪の)切符を取ります」と、古賀は迷わず言い切った。

【動画】古賀紗理那の試合後インタビュー 開幕から5試合、全てストレート勝ち