日本(世界ランキング8位)のオリンピック(五輪)切符獲得は明日以降に持ち越しとなった。セットカウント1-3でトルコ(同1位)に敗北し、今大会初黒星となった。

チーム3位となる8得点のミドルブロッカー(MB)渡辺彩は、中盤以降のディフェンスを課題に挙げた。この試合を迎えるまでに、日本は相手エースのメリッサ・バルガスのコースを研究。「クロスやインナーが多い」とのデータを基に序盤は善戦し、25-22と第1セットを奪取した。

ただ、日本が選手を入れ替え始めた中盤以降は対応された。「代わって入った選手がラインだったり、タッチアウトを多く取られてしまった」。第2セット以降は22-25、24-26、12-25と3連続で落とした。

明日24日はパリ五輪の出場権を懸け、ブラジルとの1敗同士の対決に挑む。高身長の選手がそろう強敵との大一番へ、渡辺は言葉に力を込めた。

「組織として守っていけると思う。高さよりも組織の力で勝っていきたい」

チーム一丸で、パリへの切符をつかんでみせる。

◆パリ五輪出場枠 開催国フランスを含めて12。五輪予選のW杯は世界ランキング上位24カ国が8チームずつ3組に分かれ、総当たりで対戦。女子は中国(プールA)日本(B)ポーランド(C)で開催されており、男子はブラジル(A)日本(B)中国(C)で30日に開幕する。男女とも各組上位2カ国の計6カ国ずつが出場権を獲得。残る5枠は、来年のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド終了時(6月)の世界ランキングで決定。日本が今大会で出場権を逃した場合は、そのVNLに出てポイントを重ねて、よりランキングを上位へ上げることが必要となる。W杯での大陸別の切符獲得状況も重要な要素となる。

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