昨季2位の天理大が同8位の関大を下して、開幕連勝とした。

天理大はNO8パトリック・ヴァカタ(3年=日本航空石川)が迫力あふれるプレーで勝利の立役者となった。0-5の前半16分に同点トライを決めた。5-5の同31分には相手に囲まれながらも勝ち越しトライ。後半7分にもスクラムで押し込んだ好機で決めて、この日3トライ目を挙げた。開幕戦での2トライに続く複数トライに「チームのおかげ。今の関西はレベルアップしていて簡単な試合はない。やってきたことを次も出していきたい」と話した。

この試合で圧巻だったのは、後半5分に突破した場面。中央寄りの左サイドで相手からのタックルを受けながらも次々にかわして突き進むプレーには、観衆から驚嘆の声が上がった。馬力を感じさせる前進にはヴァカタも「あの場面は気持ち良かったですね」と笑顔。ハイタックルで反則をとられないように意識しながらも、連勝スタートという結果に安堵(あんど)し、スタジアムを後にした。