バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の長崎ヴェルカは26日、今夏のワールドカップ(W杯)日本代表の馬場雄大(27)を獲得したと発表した。
馬場はこの日、長崎市内で会見に臨み、「優勝を目指して頑張りたい。パリ五輪に向けて、このチームがもっとも自分が成長できると思った」と話した。NBAで働いた経験を持つスタッフが存在するなど、環境面の充実も決め手となった。「僕のゴールはぜんぜん変わっていない。NBA選手になるためにやっている」と力を込めた。
同席した伊藤拓摩社長兼ゼネラルマネジャー(GM)は、馬場が19年にNBAマーベリックス傘下のテキサス・レジェンズに所属した際にアシスタントコーチを務めていた。沖縄でのW杯で日本代表がパリ五輪切符を獲得した約1週間後、獲得に向けての本格的な話し合いがスタート。今月中旬には、馬場に長崎まで足を運んでもらったと明かした。大学時代、そしてプロ入り後と、国内外で何度も優勝経験を持つ馬場に対し、「彼が持っているプロとしての高いスタンダードが、長崎ヴェルカにいい刺激を与えてくれると思う」と期待した。
馬場が国内でプレーするのは5シーズンぶり。アルバルク東京に在籍していた当時に比べ、「(リーグ全体の)レベルはぜんぜん違うと思う。昨シーズン後に何試合か観戦させてもらい、プロ意識が違ってきたと感じた。リーグの充実を肌で感じている」と話した。
長崎で楽しみにしていることは「本場の長崎ちゃんぽんが食べたい」。東京では見られなかった自然豊かな風景も楽しみにしているという。
チームの開幕戦は来月8日、日本代表の富樫勇樹らが所属する強豪千葉ジェッツをホームで迎え撃つ。W杯で複数箇所を負傷した馬場は、開幕戦出場については「そこの調整次第」としたが、「ベストな準備をしていきたい」と意気込んだ。