昨季の全日本ジュニア選手権3位の佐々木晴也(20=京都大)が、ショートプログラム(SP)自己ベストとなる77・14点をマークし、2位発進を決めた。「自己ベストを更新して良い点をいただけた。評価されているのかな」と自信を得た。

新プログラムの「Gira Con Me Questa Notte」にあわせ、伸びやかな演技を披露した。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)は出来栄え点(GOE)で2・40点の加点を導いて成功。続く連続3回転トーループも降り、3本目の3回転ルッツも危なげなく決めた。

「スケーティング、表現に力を入れて取り組んできた。ジャンプだけに集中するプログラムにならないように」との言葉通り、緩急をつけた滑りで丁寧に舞った。

昨季は京都大1年生として、学業と両立しながら競技に打ち込んだ。全日本ジュニア選手権で表彰台入りし、推薦で出場した全日本選手権では15位。新人賞を受賞した。

今季はシニア転向1年目のシーズンとなる。

「予選が始まってきて、西日本、全日本と続いていく。目指すものに対して、何が足りていないかを見る。(今大会は)そういう試合にしたい。最高の年にしたい」

さらなる高みを目指し、冷静に1つ1つの試合を積み上げていく。