女子予選が行われ、日本は団体総合で4種目合計158・497点の8位で4日(日本時間5日)の決勝に進み、昨年大会3位以内の米国、英国、カナダを除いた上位9チームが得る来夏のパリ五輪出場権を獲得した。
宮田笙子(順大)岸里奈(戸田市SC)深沢こころ(筑波大)芦川うらら(日体大)畠田千愛(セントラルスポーツ)で臨んだ日本は、段違い平行棒や平均台、床運動でミスが出た。特にミスが重なった悪い雰囲気が漂った平均台。最終演技者の芦川が流れを変えた。21年大会で金メダルを手にした得意種目は唯一の出場種目となったが、堂々とチームトップの14・000点をマーク。田中光監督が「あれが決め手だった」と称賛する会心の演技を披露した。
個人総合は岸と畠田が上位24人(各国・地域最大2人)で争う決勝に進出。種目別は宮田が7位の跳馬、芦川が8位の平均台で決勝に進んだ。
選手の喜びの声は以下。
◆宮田笙子の話 後半は少しミスが出てしまったんですけど、その分周りがカバーしてくれたおかげで取れた五輪の切符と決勝進出だと思います。前半種目ではチームを引っ張ることができたし、ミスが出た中でも粘り強く0・1(点)を大事にする演技はできたので、決勝は怯えずに大きく演技して何よりも決勝の舞台を楽しみ、より順位上を目指して、ビシっと決めたいと思います。
◆岸里奈の話 (初の世界体操で)緊張はもちろんあったんですけど、それを仲間たちがリラックスさせてくれて、最後のゆかはすごく楽しく演技できました。今日の予選で出たミスを決勝で活かせるように、ひとつずつ落ち着いていい演技をして、目標のメダル目指して頑張りたいと思います。
◆深沢こころの話 パリへの切符がとれたことは、率直にうれしいです。チームの雰囲気がすごく明るく元気で、ミスが出たとしてもしっかり励まし合って、粘り強く最後までやり切れたことが、この結果につながったと思う。団体決勝では最後まであきらめずにしっかり演技していきたい。
◆芦川うららの話 2年ぶりの世界体操、団体出場が初めてで緊張した部分もあったが、無事にパリの権利を獲得することができて、本当にほっとしています。みんながつないだおかげで、団体決勝へも行けるので、自分たちができる最高の演技をして、目標としているメダルを獲得できるように頑張りたいと思います。
◆畠田千愛の話 自分自身、初の世界体操なので不安があったり、トップバッターとして流れを作らなきゃいけないというプレッシャーもあったが、まわりがいつもの練習の時と同じような応援をくれてリラックスして演技ができた。少し反省点はありますが、まずは五輪の権利を取れてすごく良かったです。