杭州アジア大会、男子3000メートル・ローラースケート・リレー決勝で、韓国代表がゴール前にスピードを緩めてガッツポーズを取り、金メダルを逃した。この珍しいハプニングを韓国のテレビ、新聞、インターネット・メディアなどほとんどの媒体が報じた。
台湾と対戦した韓国は、チェ・インホ(22)、チェ・グァンホ(30)、チョン・チョルウォン(27)が出場。最終走者のチョンは、決勝ラインを通過する前に勝利を確信し、両手を広げて派手なパフォーマンスでゴールラインを通過した。その後も韓国国旗を手に優勝セレモニーをしていたが、電光掲示板には台湾優勝の表示が出た。
確認の結果、韓国選手が両手を広げてガッツポーズをした隙に、台湾選手の左足が伸びて、先にゴールラインを通過していた。その差、わずか0・01秒。ガッツポーズした選手は涙ながら「私の間違いがあまりにも大きい。仲間に申し訳なく、応援してくれた皆さんにも申し訳ない」と話した。
金メダルが銀メダルに変わったが、実は、メダル色が変わるだけでは収まらない。韓国はアジア大会で金メダルを取ると、約2年間の兵役が免除される。今回のメンバーでは2人がまだ兵役の義務をクリアしていないため、そのうち軍隊に入隊することになる。しかも、次大会からローラースケートが正式種目から外れることになり、2度目の兵役免除のチャンスはないようだ。