大学4年生シーズンにして、GPシリーズ初出場となる青木祐奈(21=日大)が1番滑走でショートプログラム(SP)に臨み、58・28点で8位発進となった。「ケガとかもありながらここまで来れたことは皆さんのおかげ」と笑顔で感謝した。

演技前の6分間練習では持ち前のルッツ-ループの連続3回転で2本がステップアウトとなったが、本番直前に中庭健介コーチから「たくさんのことを考えず真っすぐ(跳ぼう)」と背中を押されてリンクへ。冒頭でその連続ジャンプをともに回転不足になりながらも着氷させると、大きな歓声が起こった。「こんなにたくさんの方から歓声を浴びることはない。かみしめた思いでした」としみじみと浸った。

ただ、2本目のダブルアクセル(2回転半)で回転不足、後半の3回転フリップも出来栄え点でわずかに減点となった。「点数もそうですし、他のところも完璧にはいかなかった。そこは次への課題としたい」と受け止めた。

青木は19年8月に左足首を骨折。21年の全日本選手権ではショートプログラム(SP)で最下位の30位に沈んだが、昨年の全日本では過去最高の7位に入った。

その上で今季のSP「Young and Beautiful」では自身が振り付けを担当している。「これまで遊びでやったりはしていましたが、試合用となると難しい」と悩みつつも、移動の電車の中でも曲を聞きながら、振り付け案を練ってきた。終盤のステップシークエンスも滑り抜き、演技を終えると1つうなずいた。

「国際大会で自分がつくったプログラムを披露できたことはすごく価値があること。本当に挑戦して良かった」

「最後になるかもしれない」と位置づけるシーズンでつかんだGPシリーズ。25日のフリーへ、充実感を漂わせながら、初舞台を胸に刻んだ。【藤塚大輔】

【フィギュア】樋口新葉、三原舞依、青木祐奈が出場 GP第6戦NHK杯/女子SP速報中