22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)がショートプログラム(SP)に臨み、今季世界最高となる105・51点で首位発進した。

冒頭の4回転サルコーは軸がわずかにブレながらも危なげない着氷で大きな加点を稼ぐ。続く4回転トーループ-3回転トーループも決め、細かく切れ味ある振り付けで曲との調和も見事。技術点を大きく積み上げ、演技を終えると納得するように右拳でガッツポーズした。得点が表示されると、父正和コーチ、今季から指導陣に加わったカロリナ・コストナー・コーチと笑顔で喜んだ。

「(今季世界最高点は)全然気にしてなかったんですけど。でも、本当に今日はしっかりまとめられるようにっていう部分を一番意識してやっていたので。すごくうれしく思います。フランス(杯)の課題だった下の演技の点数を全部9点台そろえることができたので、それが何よりうれしかったのと、レベルもしっかり4を全部取れたので、そこが今回の収穫だったんじゃないかなって思います」。演技後の声も弾んだ。

ステップシークエンスも最高難度のレベル4。「人がいない中でもお客さんがいるイメージをしっかりと作りながら練習をしていた。本番はお客さんがいるので、練習以上にすごく楽しくて、曲をしっかりと感じながらステップを踏むことができたので、良かったな」と笑顔ものぞかせた。

左足首の故障から復帰し、今月上旬の第3戦フランス杯では3位。前日の会見では4回転フリップも練習中であることを明かし「今までの良い状態に戻ってきている」と自信を示していた。

これまで、GPファイナルに出場したことはない。シリーズ2連勝で進出を決めた21年は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止。今季はあらためての挑戦になる。会場は故障に悩まされながら臨んだ昨年末の全日本選手権で8位と悔しい思いをした場所でもある。「すごく思い出があるんですけれども、いい演技をしたことによって、また思い出が更新されていくのではないかな。明日のフリーもしっかりとそろえて、またいい思い出を作れるように、そしてファイナル、この切符をしっかりとつかんでいけるように頑張りたい」と志した。

12月7日開幕のGPファイナル(中国・北京)へ自力出場するには、優勝、もしくは2位に入って合計255.99点以上の得点が必要。ただし、2位になれば合計得点が255.99点に満たなかった場合や3位となった場合も、ほかの選手の結果次第で進出が決まる。

フリーは25日に行われる。

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