「大学4冠」を目指す早大が、順当に3回戦へ駒を進めた。立命館大に3-0のストレート勝ち。9月の杭州アジア大会で日本代表メンバーとして銅メダル獲得に貢献した身長207センチのミドルブロッカー(MB)麻野堅斗(1年=東山)が、11得点の活躍でけん引した。同代表の高橋慶帆(2年)が所属する法大は明大に、同じく甲斐優斗(2年)の専大は筑波大にそれぞれフルセットで惜敗し、2回戦で姿を消した。

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勝利を決めてコート上で円になると、207センチの長身がより際立った。左利きMB麻野が、この日の主役だった。要所で決めた3本のブロックだけではない。守備の軸となるMBながら、アタックでも8得点をマーク。初めての全日本インカレで攻守に存在感をみせ「スパイクもよかったし、ブロックも取れたのでよかった」とうなずいた。

京都・東山高の3年生だった昨年、初めて日本代表に選出された。2年連続で日の丸を背負った今年は、人生初の国際試合に出場。アジア大会では銅メダル獲得に貢献し「経験が積めて満足のシーズンだった」と振り返る。合宿では石川祐希、大会中には元代表主将の柳田将洋ら憧れの存在から多くの助言を受けた。「教わりすぎて逆にパッと話せない」という技術面だけではない。「もっと自由にやっていいよ」という言葉は、大きな指針になった。

大学に戻っても「お互いに共有し合った方が勝てる」と、先輩にも気付いたことがあれば積極的に声をかける。「ブロックのコツや相手のデータなど、年齢関係なく話すようにしています」。1年生ながら、主軸としての自覚も芽生えた。

早大は今季、春季&秋季リーグ戦、東日本インカレを制覇。目標としてきた「4冠」に王手をかけている。大会6連覇を狙った昨年は、準決勝で優勝した筑波大に敗戦。世界の舞台を踏み一回り大きくなった18歳は「悔しい思いをした先輩たちの分も」と燃えている。次戦は慶大との早慶戦。「4年生をいい思いで卒業させてあげたい」と、栄冠へ導く。【勝部晃多】

◆麻野堅斗(あさの・けんと)2004年(平16)12月24日生まれ、滋賀県草津市出身。小2で競技を始め、中学時代に全国大会制覇。京都・東山高在学中の22年に日本代表に初選出。同7月の全国高校総体で優勝し、23年の春高バレーはベスト4。姉はVリーグ・デンソーの七奈未。207センチのミドルブロッカー。