日大が「継続審議」としている、違法薬物事件を起こしたアメリカンフットボール部の存廃を協議するための臨時理事会を次回は15日に開くことが7日、分かった。前日6日夜、部員と保護者を対象とした説明会を初めて開催。関係者によると、週明けにも開かれる常務理事会など、選手側から執行部に対し「廃部の方針」撤回を直接要望する機会が与えられることに。その後、存続可否を臨時理事会に諮る方針が固まった。

調査・再発防止策検討委の益子俊志委員長も、学生の意見を集約。林真理子理事長に届けることが約束されており、年内の決断にどう影響するか注目される。

一方、説明会では、沢田副学長が新たな疑惑をほのめかす一幕もあった。逮捕3人、書類送検1人の計4人が摘発されているが「4名だけかと言えば、そうではないことは皆さん、お分かりだろうと思います。少なからず、それ以上の人が違法薬物に関与している」と発言。1人目の被告が初公判で供述した「10人程度」についても「卒業生かもしれない。そうではないかもしれない」と触れ、まだ事情を知りながら隠している人物がいると指摘した。

部員からも「グレーな選手を排除したい」と否定できない声が上がり「どう改革すれば撤回されるのか」と質問が出たが、大学側は無反応。寮に住み込みだったというヘッドコーチはオンラインで発言を許され「就任時の面談で大麻の話など聞かなかった」と証言。大学こそ隠蔽(いんぺい)体質と批判し「情報共有があれば部屋を管理できたかもしれない」との悔恨を訴えたが、回答はなかった。

あとは、出席した部員が大人に失望する会となったようだ。益子氏が「非常に悲しいし、非常に残念。みんなの今の立場を考えたらどんなにつらいか…」と涙したかと思えば、いきなり「みんな子供じゃない。大人、成人。なぜ自分たちで是正できなかった」と部員を叱責(しっせき)。廃部方針ありきで突き放した。

学生が「(益子氏は)日本の宝、スポーツ選手の宝をつぶそうとしている」と反論すると、隣にいた沢田副学長が教育する場面も。「そこは議論したことぐらい分かってほしい。熱くなるのは分かるけれども(幹部に対し)言葉遣いが誤っているのではないか」と説教し、落ち着かせていた。

名門フェニックスを預かるアメフト部長に至っては発言すらなかったという。終了後は「益子氏が次期副学長を狙った姿勢が見え見えだった」と冷めた声も。初の説明会は、両者の溝が深まる2時間半となった。