2年ぶりに春高1勝をつかんだ。東京学館新潟がフルセットの末、2-1で東亜学園(東京<2>)を下した。序盤こそ相手のコンビバレーに苦しんだが、エース皆木海人(3年)を中心に多彩な攻撃と伝統の「粘り強さ」を見せ、07年から3連敗を喫していた強敵から全員バレーで勝利をもぎ取った。5日の2回戦は高知と対戦する。

    ◇    ◇    ◇

オレンジと赤のユニホームが入り交じるコートで、東京学館新潟のオレンジが最後に輝いた。24-14のマッチポイントで迎えた最終第3セット。得意のコンビバレーでセットポイントを奪い、県勢初の4強入りした07年以来、3連敗していた宿敵相手に念願のリベンジを果たした。

22-25で落とした第1セットは立ち上がりから過去4度のVを誇る相手に押される展開が続いた。だが、4-8となったタイミングでタイムアウトを取った渡辺監督は「攻撃を頑張んなきゃダメ」と選手を鼓舞。以降、最大5点差あったリードを追い付き、徐々に東京学館新潟の伝統である「粘り強さ」を取り戻していた。

後がない第2セットは、セッター相田悠一郎(2年)の多彩な攻撃で主導権を握り、エース皆木も相手の3枚ブロックを打ち破るなど、それぞれが持ち味を発揮。25-18で奪い、フルセットに持ち込んだ。

1-1の第3セット。いきなり4連続失点も、リベロからスパイカーに転向した1年のOH斎藤寿明や身長190センチのMB沢田一毅ら2年生が立て続けに得点を重ね、勢いを取り戻す。終盤にはOH小林裕太(3年)も意地を見せ、16-13からは8連続得点で一気にマッチポイントに持ち込み、25-14で勝負を決めた。

新潟県主要大会の1・2年生大会、県総体、春高予選の3大会でVを飾り「県3冠」で春高に乗り込んだ。主将の高橋快(3年)は戦前に「目標の全国制覇を常に頭に入れながら、いいパフォーマンスをする」と話していた。初の日本一へ、最高のスタートを切った。【大島享也】

○…83年創部から41年間チームに携わり、今年3月で定年退職を迎える石山雅一総監督(65)は「東亜学園は憧れであり、理想としていたチーム。勝ててうれしい」と喜んだ。監督として県勢初4強に導いた07年、そして勇退を発表した19年にも敗れていた相手。「組み合わせが決まった時から宿命的なものを感じた」と話し、「最後の時に東亜学園と試合が出来て良かった」と感慨深そうだった。

○…4年ぶりに制限なしの応援が解禁。1日の能登半島地震で新潟も被害を受け、応援の中止も一時は検討されたと言うが、100人を超える応援団が東京体育館に駆けつけ、選手を後押しした。石山総監督は「応援の力ってやっぱりすごいね。選手たちも元気づけられたと思う」と感謝していた。