男子で佐藤慧一(26=雪印メグミルク)が合計264・3点で優勝した。2位葛西紀明(51=土屋ホーム)とは7・1点差で振り切った。1回目にヒルサイズ越えの138・5メートルで首位に立った。最終飛躍者だった2回目。先に葛西が141メートルのビッグジャンプでトップに浮上。プレッシャーがかかる中、145メートルラインをずっと見つめながら飛んだ。そのラインには届かずも、さらに飛距離を伸ばす143・5メートルをマークして退けた。

着地した瞬間、待ち構えていたチームメートが駆け寄り、喜びの輪の中心となった。所属先が主催する冠大会。「絶対落とせない。勝ちだけを狙っていた」と気合十分で臨んだ。国内大会の制覇は、4勝を挙げた18~19年以来5シーズンぶり。「めちゃくちゃ久ぶり。最近全然勝ててなくて、1回勝つことで何か吹っ切れるかなと思っていたので、すごくうれしい」と喜んだ。

悔しいシーズンを過ごしている。3季連続でW杯開幕メンバー入りしていたが、今季は海外遠征メンバーから外れ、国内で戦う。22年北京五輪は代表入りを惜しくも逃した。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪での初の代表入りを目指す。「何だかんだ2シーズン後に迫ってきている」と意識する。

そのためにも成長を目指した。今季は昨季から5センチ短い245センチのスキー板を使用。意図的に短い板を使うことで、空中でのスピードアップと操作性を狙う。慣れるのに時間は掛かったが「徐々に自分のものになっている」と手応えを得ている。

遠征メンバーに復帰するためにも、開催国枠で参戦するW杯札幌大会(17日開幕)での結果を求める。「どれだけ自分ができるのか力試し。挑戦者の気持ち、まずはポイント(30位以内)は取りたい」。今大会を飛躍のきっかけとする。【保坂果那】