昨季グランプリ(GP)ファイナルに初出場した住吉りをん(21=オリエンタルバイオ/明大)が優勝した。

ショートプログラム(SP)2位で迎えたフリーで130・11点をマークし、合計198・65点。2本目の大技4回転トーループは失敗したものの、冒頭のダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループの連続ジャンプやフリップ-トーループの連続3回転を降りた。「滑りの1歩の伸びや『ここを見せたい』という動きを見せられるプログラムになってきた」と収穫を口にした。

今季の新フリー「アディエマス」は植物の成長がテーマ。「最後に恵みの雨を受けて、空に向かって伸びていく喜びを表したい」と終盤のステップシークエンスにこだわる。この日は6本目の3回転ルッツは回転不足で大きく減点。「いろいろと考えてしまう自分の悪い癖が出た。ジャンプが決まってこそ、最後に盛り上がると思う。もっと体力をつけたい」。プログラム全体の安定感に磨きをかけ、最後のステップへとつなげていく。

“安定感”はシーズンを送る上でも重視するポイント。昨季は12月上旬のGPファイナルに出場したが、同月末の全日本選手権では10位にとどまった。「昨年はグランプリシリーズは頑張ることができたけれど、全日本で疲れがきてしまった。今季はそこでピークがくるようにしたい」と全日本に照準を合わせる。その先に見据えるのは、シーズン後半での国際舞台での躍動。「世界選手権に行くことが一番の目標」と思い描いた。【藤塚大輔】

◆シニア女子の総合順位(上位6人)

〈1〉住吉りをん(198・65点)

〈2〉青木祐奈(190・44点)

〈3〉河辺愛菜(170・10点)

〈4〉樋口新葉(167・52点)

〈5〉江川マリア(166・14点)

〈6〉渡辺倫果(153・07点)