三浦佳生(19=オリエンタルバイオ/明大)が“ゆとりの演技”を目指す。ショートプログラム(SP)2位で迎えたフリーは179・13点をマーク。合計278・67点で総合3位となり、GPシリーズ5大会連続の表彰台となった。

3季連続のGPファイナル(フランス)進出へ、次戦のNHK杯(11月8~10日)では優勝争いに加わることが必須。24年世界選手権2位の鍵山優真らとの競演へ、闘争心をのぞかせた。

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三浦はフリーを前に、無敗の格闘家でプロボクサーの那須川天心の言葉を思い返していた。

「関係ないっしょ、気持ちっしょ」

9月中旬に左太ももを痛め、痛み止めの薬を飲む中での演技。2本目の4回転サルコーは空中で体を回転させる軸がブレながらも「気持ちで」と決めた。その後も全てのジャンプを着氷。表彰台は譲らず「耐えた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

自ら「三浦あるある」と表現する気合の演技で押し切ったが、理想は冷静に滑り切ること。約3週間後のNHK杯では、合計点の自己ベストで28・52点差をつけられる鍵山に挑む。

「もがくのではなく、余裕のあるスケートをしないといけない。まだ彼にライバルと思ってもらえた時期はない。思ってもらうために、1回勝たないと」

気迫に頼りきらず、冷静さを備えて立ち向かう。(アレン=藤塚大輔)