8日までローマで行われたスケートボード・パークのワールドツアーで、銀メダルを獲得した男子の永原悠路(ゆうろ、20=太陽ホールディングス)が10日、羽田空港に帰国した。ワールドスケートが主催する国際大会では日本男子初の表彰台。「ロス五輪に向けての1回目の大会だったが、パリ五輪予選の時に比べたら成長して帰ってこられてうれしい」と笑みを見せた。
45秒間のランを行い、技の難易度や構成による得点を争う同種目。永原は1、2本目で「今までしたことがないというミス」で崖っぷちに立たされた。それでも、「スイッチが入った。怒りというかいら立ち。それがパワーになった」と逆境を力に変えた。3本目を成功させて4本目に挑戦できるトップ5に食い込むと、最終試技で大技を成功。世界最高峰男舞台で銀メダルを獲得し、「(海外勢と)すごく近づけている」とうなずいた。
この日20歳の誕生日を迎えた。「まだ実感はまったくない」と笑うが、「19歳最後の大会で人生で一番の結果が残せた」と最高のプレゼントを手にした。20代の目標は明確だ。昨夏のパリ五輪では15位。決勝進出を逃しており、3年後のリベンジを虎視眈々(たんたん)と見据えている。「今までの経験を生かして、こつこつと積み上げていきたい」と力を込めた。
パーク種目の日本勢のエースとして、盛り上げたい思いは人一倍強い。21年東京、パリと五輪2連覇を果たした堀米雄斗らを筆頭に、国際大会メダルの常連がひしめくストリートに比べ、パークは目立った結果を残せていない。「(以前は)パーク男子だけ、決勝で日本の国旗を見なかった。でも、今はみんな成長している。この調子でロスに向けて上がっていきたい」。永原が、シーンを押し上げていく。


