北海道内に本拠地を構えるバレーボール3チームが、25日にそろって開幕を迎える。Vリーグ男子の北海道イエロースターズは、昨季東地区で優勝しプレーオフに進出(準決勝敗退)。オフにはSVリーグへ参加可能なライセンスの交付を受けながら、奇数チームでの編成を認めていない同リーグの事情によって、Vリーグへ“残留”。栃木戦(FUKAI SQUARE GARDEN足利)で、失意からのリスタートを切る。
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部屋はシーン…と静まりかえった。怒りと無念と。選手たちのやるせない思いが、静寂を作り出した。
昨季終了後の4月。圧倒的成績で東地区優勝を飾り、ライセンスも交付されながら、北海道イエロースターズはSVリーグへの参戦がかなわなかった。沢野佑介社長から説明を受けたOH郡浩也主将(29)は「憤りを感じました。SVで戦うのは目標ですし、すごく楽しみにしていた…。『ふざけんなよ』って、正直思いました」。理由はリーグが示している偶数クラブでの運営方針。自分たちではどうしようもない問題に、OH山田滉太(27)も「悔しかったです」と、言葉が見つからなかった。
浜崎勇矢監督(37)は選手たちの心境を思い「悲しい気持ちになった」という。引退の平均年齢が30代半ばといわれるバレーボールにおいて、もう1シーズン、レベルが下のリーグで戦うということは「人生が変わってくる」(浜崎監督)。選手たちのモチベーションの低下、SVクラブへの移籍続出によるチーム“解体”の不安。失意の中、イエロースターズはオフに入った。
だが一部をのぞき、主力はチームに残った。26勝2敗でレギュラーシーズンを制しながら、プレーオフ準決勝で敗れた昨季の悔しさが、選手たちをもう一度奮い立たせる原動力にもなった。郡は「(Vリーグに)忘れ物があるなぁみたいには思った」。山田も「優勝を目指すというモチベーションはあったので切り替えられた」。絶望の淵にあった選手たちを今シーズンへ向かわせたのも、悔しさだった。
開幕直前のプレシーズンマッチでは、SV所属のVC長野、東京GB、ヴォレアス北海道とのプレシーズンマッチでそれぞれ僅差の試合を披露した。2年前の右膝手術以降、患部に違和感を抱えたままプレーを続けてきた郡は今オフ、股関節や足首を重点的に鍛えたことでコンディションが例年になくいいという。「すごく調子が良くて、自分に楽しみです」。
チームには、愛知から移籍したOP都築仁(26)らSV経験者も加入。浜崎監督は「Vで戦うっていうより、SVで勝つために」と、圧倒してVリーグを制する覚悟でいる。今季のプレーオフの会場は北ガスアリーナ札幌46に決まっている。山田が「魅力的なチーム」と話すこのメンバーで頂点に立ち、来季こそSVリーグに殴り込む。


