【サスカトゥーン=藤塚大輔】ショートプログラム(SP)首位の千葉百音(20=木下グループ)が、グランプリ(GP)シリーズ初優勝を飾った。フリー144・94点の合計217・23点を記録。フリー、合計ともに今季自己ベストを上回り、ファイナルを含め、GP通算6試合目にして頂点に。シリーズ2戦上位6人が対象のGPファイナル(12月、名古屋)進出へも、大きく弾みをつけた。
最終滑走で臨んだフリー。曲が鳴り始めた瞬間に表情を作って滑り出すと、全7本のジャンプを着氷。演技後は安心したような様子で、笑顔でリンクを降りた。
演技後の取材では、自身のパフォーマンスを「しっかり落ち着いて今日のベストを出せてうれしかった」と振り返った一方、「まだ優勝の実感が湧いていない」と率直な心境を告白。「体がフラフラする」緊張を乗り越えて「ロミオとジュリエット」を演じきり、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
千葉は、昨季シリーズ初戦のNHK杯で2位、2戦目の中国杯でも2位に入り、ファイナルに進出。GPファイナルでも銀メダルに輝いたが、金メダルにはまだ手が届いていなかった。
10月31日(日本時間1日)に行われたSPでは、全3本中2本のジャンプで「高さが足りなかった」と厳しく自身のパフォーマンスを評価しながらも、自己ベストに1・15点と肉薄する72・29点をマーク。昨季世界選手権銅メダルに輝いた20歳は、フリーでも堂々たる演技を披露し、昨季SP首位発進から2位に順位を落とした中国杯からのリベンジを果たした。
次戦は第6戦フィンランド大会(21~23日、ヘルシンキ)となる。2季連続のファイナル進出へ「今日の優勝をかみしめながらも、反省点をあぶりだして改善していきたい」と、冷静に準備を進めていく。


