濃霧で中止となった富士大会の代替レースは19周のスプリントで行われ、今季から参戦しているイゴール・オオムラ・フラガ(27)が、1周目に2番手スタートから逆転で初優勝した。ポールポジションの牧野任祐(28)が2位、太田格之進(26)が3位に入った。

ドライバーズランキングトップの坪井翔(30)は7位でポイントを116・5に伸ばし、牧野、太田が107ポイントで続き、4位だった岩佐歩夢(24)が104ポイントで追っている。総合優勝が決まる最終第12戦は午後2時半から行われる。

鈴鹿サーキットで久しぶりにブラジル国歌が流れた。金沢市出身のブラジル人、フラガが表彰台のてっぺんに初めて立った。スパークリング日本酒ファイトでは泡が出ず、牧野と太田から日本酒をかけられるハプニングもご愛嬌(あいきょう)。「本当にありがとうございます!」と喜びを爆発させた。

2番手スタートから豪快にホールショットを決め、そのまま19周を走りきった。カート時代は牧野らと腕を競ったが、リーマン・ショックによる父親の事業の影響などでブラジルに帰国し、レース活動を再開後はコロナ禍で再び徹底するなど苦労してきた。今季は山本尚貴の後任としてナカジマレーシングに加入した。「これまでつらいことがたくさんあったし、レースできない期間が2回あったりして。ようやくこのチャンスをつかんで、無駄には絶対できないなと思って。本当にこの1位はめちゃくちゃうれしいです」とこれまでの道のりをかみしめながら言った。

チーム3年ぶりの優勝となった中嶋悟総監督もウイニングランの無線で「やったー! おめでとう! イゴールすごい!」と大喜びしていた。

【写真特集】ハイタッチするJuju キャンペンガールたち 年間王者岩佐歩夢/Sフォーミュラ>>