バレーボール女子タイ代表が、30日まで中国・天津で行われたアジア選手権を連覇し、同国史上初となる五輪出場権を獲得した。30日の決勝で、開催国中国に3-2で逆転勝ち。2大会連続4度目の優勝を果たし、28年ロサンゼルス五輪の切符を手にした。
その躍進を支えたのが、日本人コーチの存在だった。ベンチには、今季からアシスタントコーチを務める吉田伸氏(30)の姿があった。
東京都世田谷区出身。調布南高を経て早大に進み、男子バレーボール部でアナリストを務めた。20年の卒業後は国内の製薬会社に就職。MR(医薬情報担当者)として約2年間働いた後、バレーボール界へ戻った。
22年に女子のKUROBEアクアフェアリーズへ入団し、アナリスト兼コーチを担当。23年には日本女子代表のアナリストとしてアジア大会に参加し、現地で知り合ったタイ関係者との縁を、その後の挑戦につなげた。
24年にタイ女子代表へアナリストとして帯同した後、ドイツ1部SCポツダムでコーチ兼アナリストを務めた。25年は日本女子代表のコーチングスタッフ兼通訳として活動し、クラブシーズンはフランス1部のヴァンドゥーヴル・ナンシーで指導。日本、タイ、ドイツ、フランスで経験を重ね、26年からタイ代表のアシスタントコーチに就いていた。
今大会では、準決勝で日本を3-1で破り、決勝では中国とのフルセットの激闘を制する快進撃に貢献。26-27年シーズンは日本代表の和田由紀子、秋本美空らが所属するイタリア1部ブスト・アルシーツィオのアシスタントコーチを務める予定となっている。


