<柔道:講道館杯全日本体重別選手権>◇最終日◇13日◇千葉ポートアリーナ◇男子60キロ級

 大阪人の血が騒いだ。初めてヒーローインタビューを受けた川端龍(21=国士舘大)は開口一番「顔がベスト16みたいな顔なんで、柔道だけは何としても優勝したかったです」と場内を笑わせた。決勝では、高校3年の高藤直寿(東海大相模高)に有効2つを奪われた。だが「チャンスを待ってました」と起死回生の小内刈りを決めて一本勝ち。10月の全日本学生体重別で左肩を痛め、ぶっつけ本番に近かったというが、初優勝で12月のグランドスラム東京大会代表にも選ばれた。「最高の1日になりました。国際大会には1回も出たことがない。パスポートも持っていないので、東京で良かった」ともう1度、笑わせた。