<高校ラグビー:東福岡57-5御所実>◇決勝◇7日◇花園

 3日の準々決勝で脳しんとうの疑いと診断され、大会に出場できなくなった御所実の大黒柱SO矢沢蒼(3年)は準決勝に続き、給水係で支えたものの、思いは届かなかった。

 「守備が強み。もう一回守備からやり直して強みを出していこう」と鼓舞し続けた。

 試合後は涙ながらに引き揚げてきた仲間たちと一人ずつ握手した。「ありがとうと。僕の分まで、みんな戦ってくれた」。

 卒業後は竹山暉や吉川らと帝京大に進学し、高校では届かなかった日本一を目指す。