ラグビーW杯日本代表でヤマハ発動機ロックのヘル・ウベ(29)が7日、磐田市内でチーム合流後に初めて記者会見を行った。

予選ではサモア戦とスコットランド戦に出場。日本初の決勝トーナメント進出に貢献した。その後は2週間休養してリフレッシュ。4日からチーム練習に参加している。W杯合宿から大会までの激闘を振り返り、今後の目標なども笑顔を交えて語った。

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-合宿はどうだったか

ウベ 北海道の時はやばかった。試合形式の練習では、ほぼ休みなしで40分間走り込んだりと、とにかくハードだった。

-試合出場の感想は

ウベ 初めて出場し、よい経験ができた。特に、たくさんのファンが来てくれ、めっちゃいい雰囲気だった。ファンの活力が素晴らしかった。2試合に出ただけだったので、もっと出て戦いたかった。

-重要に思った試合は

ウベ どの試合も。その中で、スコットランド戦は大きな意味を持つ1戦だったので、勝ててとてもうれしかった。ハードなトレーニングをいっぱいやってきた結果、目標としていたベスト8に進出でき、最高に素晴らしかった。

-次のW杯は

ウベ 次(2023年)のフランス大会にもぜひ出たい。4年後に向け、これから足りないものを修正する。特に体の柔軟性を鍛えたい。たくさん走り込むと、背中が重くなったり疲れがたまりやすいから。目標は決勝進出。そのために努力して、代表合宿もがんばる。(笑い)

-休暇は

ウベ 子どもたちと遊んだりしてリフレッシュ。ヨガも行った。エコパスタジアムで家族とパブリックビューイング観戦し、ファンの気持ちにもなった。

-今後の目標は

ウベ 1月からのトップリーグで、ヤマハ発動機で優勝したい。開幕が今から楽しみ。日本代表の仲間が、今度は敵になる。負けない。でも試合後はみんないい仲間。W杯が終わって少し時間がたち、今はちょっと寂しい気持ちもある。【聞き手・倉橋徹也】