日本ラグビー協会は18日、ワールドカップ(W杯)日本大会で日本代表を初の8強に導いたジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)と新たに4年契約を結んだと発表した。契約は今月16日付で、契約期間は20年1月から23年W杯フランス大会後の同年末まで。ジョセフHCは、日本協会を通じ「私はもう1度、日本代表と一緒にチャレンジする道を選んだ。日本ラグビーに大きな期待感を持っており、次のW杯に向けてチームを指揮できることを誇りに思う」とコメントを出した。

ジョセフHCは16年秋に就任。「ONE TEAM」を掲げ、W杯で日本を1次リーグ全勝での決勝トーナメント進出に導いた。卓越した手腕を高く評価した日本協会は、10月24日に開いた次期HC選考委員会で続投方針を正式決定。母国ニュージーランド代表の次期監督候補にも挙がる中、交渉を続けてきた。

関係者によると、日本協会は、ジョセフ体制を支えてきたトニー・ブラウン・アタックコーチ、長谷川慎スクラムコーチとも契約延長で大筋合意。ブラウンコーチはハイランダーズ(ニュージーランド)、長谷川コーチはヤマハ発動機のコーチ就任が決まっており、状況をみながら指導を続けていくとみられる。

指揮官の残留が決まり、日本協会の森重隆会長は「わずか3年で日本を世界レベルにまで強化してくれた手腕を高く評価している。今回のW杯ベスト8で、世界一の背中が見えてきた。23年大会で、今大会以上の成績を挙げるためにも、全面的にサポートしていく」とコメントした。

◆ジェイミー・ジョセフ 1969年11月21日、ニュージーランド(NZ)生まれ。オタゴ大卒。NZ代表20キャップで、95年W杯準優勝。95~02年サニックス所属。日本代表は9キャップで、99年W杯出場。引退後の11~16年8月までスーパーラグビーのハイランダーズでHCを務め、15年優勝。現役時代のポジションはフランカー、NO8。196センチ、110キロ。