国連教育科学文化機関(ユネスコ)は31日、大相撲の横綱白鵬に「ユネスコ・スポーツ・チャンピオン」の称号を贈ることを決めた。ユネスコの松浦晃一郎事務局長が9月2日に、白鵬関が所属する宮城野部屋(東京)を訪問し、授与式を行う。

 チャンピオンの称号はこれまで、サッカーのペレ(ブラジル)やF1ドライバーのミヒャエル・シューマッハー(ドイツ)ら世界で8人に贈られているが、アジアでは白鵬関が初めて。今後、ユネスコが取り組むドーピング防止やスポーツ振興の旗振り役として各種行事に参加してもらう。

 ユネスコによると、白鵬関が過去にユネスコの活動に協力した実績があることや、7月の大相撲名古屋場所で全勝優勝したことなどを勘案して松浦事務局長が授与を決めたという。