川端達夫文部科学相は29日の閣議後会見で、大相撲の横綱朝青龍(29=高砂)が知人男性に暴行したとされる問題に関し、時津風部屋の力士暴行死事件を念頭に「先般来、相撲協会では暴行による痛ましい事件を起こし、いろんな処分も行われている。事実とすれば極めて遺憾だ」と述べた。

 その上で文科相は、詳細な事実関係を調査するよう日本相撲協会に指示したとし「一義的に協会が国技の責任を踏まえ、適切に対処してほしい」と強調。場所中に問題が起きたとされることに「びっくりした。横綱の責任という観点から残念な行動という印象だ」と語った。

 一方、文科省は29日までに、2月1日に実施される協会の役員改選が無記名投票の趣旨を損なわず、適切に行われるよう協会側に要請した。