日本相撲協会は25日、愛知県体育館で大相撲秋場所(9月9日初日・両国国技館)の番付編成会議を開いて、十両昇進力士6人を決定した。

 阿武松部屋からは慶改め慶天海(22)と寺下改め丹蔵(28)のダブル昇進となった。奄美地方出身の慶天海は「名字の慶に奄美の空と海をイメージ」して、しこ名をつけた。また高校時代の相撲部監督の先生が亡くなる前に、このしこ名を遺言にしたという。締め込みも明るい青色にする予定だ。176センチ、120キロで決して大きくはないが「常に動きのある相撲を取りたい。体重も、あと10キロは増やしたい」と話した。

 丹蔵は石川県能登町にある実家の屋号から、しこ名を取った。祖父の代までは漁師をしており、その昔は前田利家に魚を献上していた由緒ある家だ。「しこ名は入門の時から考えていた。関取になったら、これにしようと。大けががあって親方からも、しこ名をつけてはどうかと言われたこともあったけど、いい話題の時につけようと思っていた」と笑顔を見せた。