右足親指の負傷で綱とりだった大相撲初場所千秋楽を休場した大関稀勢の里が10日、東京都墨田区の田子ノ浦部屋で稽古を再開し「思ったよりは動けていた。徐々に上げていく」と意気込んだ。

 稀勢の里は自身初の休場で初場所を7勝8敗と負け越し、春場所(3月9日初日・大阪市ボディメーカーコロシアム)を初のかど番で迎える。約2週間ぶりに稽古場に下りたこの日は四股、すり足をこなし「何とも言えないが、体はうまく使えていた」とうなずいた。休養期間中はジムなどでトレーニングを続け、体重を7キロ絞ったという。

 まだテーピングで患部を保護しているが、大阪入りする17日までには軽く胸を出す予定。「親指の痛みもだんだん引いてきた。何とかいい方向に進んでいければ」と再起へ気合を入れた。