ことし1月の大相撲初場所限りで引退した元十両琴国の作田幸寛氏(35、岡山県出身)の断髪式と結婚披露宴が27日、東京都内のホテルで開かれ、約200人が出席した。

 1994年春場所に初土俵を踏み、押し相撲を武器に2009年初場所で史上2番目のスロー出世となる所要89場所で新十両を果たした。

 誠実な土俵態度で十両には通算4場所在位。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)に大銀杏(おおいちょう)を切り落とされた作田氏は「一生懸命頑張れば、いつかは報われることを学んだ。力士になって本当に良かった」と涙ながらに話した。