大学日本代表候補強化合宿が28日、松山・坊っちゃんスタジアムで始まり「日本のエース」早大・斎藤佑樹投手(2年=早実)に“遼くん級”の警備が付いた。

 ゴルフ界では、大会会場のゴルフ場で爆破事件が発生するなど物騒な状況となっているが、同じ若手アスリートとして、斎藤はプロゴルファー石川遼と比較される機会が多い。警備関係者は「東京ではフィーバーが落ち着いたかもしれませんが、松山で見られるのは年に1回ですから」と警戒。通常平日ではヤクルトキャンプでも5~6人という警備員を約15人に増員。ブルペンは4人態勢で厳重警備。斎藤の移動に張り付いた。

 斎藤は昨年は右肩の張りを訴えたが、ブルペンで約30球の投球を行い、29日は紅白戦に登板する。「今年はどこも痛くないですから」とエースの自覚は十分。全日本大学野球連盟監督会会長の横浜商大・佐々木正雄監督(60)は「人気先行じゃなくて実力がある。誰が監督でも同じ。肝心なところで投げてもらうだけ」と日本代表の新リーダーに指名した。