闘将が「神宮」に帰って来る。東京6大学の明大OB、阪神星野仙一SD(62=オーナー付シニアディレクター)が、9月27日の早大-明大2回戦のゲスト解説として初のテレビ出演することが11日、分かった。CS放送「スカイ・A」(朝日放送系列=午前11時~午後4時30分)の生中継に出演。当日は早大・斎藤佑樹投手(3年=早実)、明大・野村祐輔投手(2年=広陵)らが登板する可能性はあり、若き才能に放送席から熱い言葉を投げかけることになる。東京6大学野球秋季リーグは12日、神宮で開幕する。

 星野SDが神宮を訪れるのは、前半戦のヤマ場となる第3週の早大-明大2回戦になる。学生時代、ライバル法大の主力だった山本浩二氏、田淵幸一氏らと名勝負を繰り広げた舞台で、「ゲスト解説」として、後輩たちの戦いを見つめることになった。

 明大時代の星野SDは、63試合に登板して、23勝25敗、防御率1・91の成績を残した。故島岡吉郎監督のもと、2年生秋の立大戦ではノーヒットノーランを記録した。北京五輪前の07年10月14日には、明大-早大戦を観戦。試合後は「7、8年ぶりだけど、やっぱり神宮はいいね。お互いの校歌を聞くとジーンとなる」と笑顔でコメントした。東京6大学野球をテレビ解説するのは初。プロとして数々の試合をこなした神宮だが、大学野球で訪れるのは特別な感慨があるようだ。

 星野SDの後輩に当たる明大は、3季ぶりの優勝へ負けられない一戦になる。対する早大は、斎藤や154キロ右腕の大石達也投手(3年=福岡大大濠)など将来の日本を背負う可能性がある素材がそろう。

 日本学生野球憲章で「元プロ野球選手でアマ資格のない者は学生野球のテレビ放送の解説はできない」と定められているため、「ゲスト解説」として出演する。07年に法大OB江川卓氏らが同様に出演したことはあるが、プロアマの雪解けが進む中での画期的な試みであることには違いない。